施工事例
塩化ビニル推進管での長距離曲線推進を実現
下水道管路の長寿命化でライフサイクルコストの縮減を提案します
標準型掘進機 ■ 国道歩道で最長推進の280m 福島県内
推進延長 L=280.96m
曲線種 R=300m、200m、500m、100m、60m
管 径 φ300
土 質 粘土、硬質粘土 N≤14~32
土被り 3.6~4.3m(埋設管多い)
道路幅員 15.0m(歩道部2m)
現場条件
・国道歩道部における推進
・粘土から硬質粘土の互層
国道49号歩道部での推進工事。当初は粘土(N値14)であったが、推進途中硬質粘土(N値30以上)に入り推進不能となった。
重要埋設管が多いため、協議の結果、発進立坑まで引戻し、硬質粘土に適した掘進機に入替えた。
再掘進の際には推進速度、泥水・流体輸送を徹底管理し、ベル工法最長の280mを推進することができた。
標準型掘進機 ■ 制約条件が多い都市部で109m 東京都内
推進延長 L=109.71m
曲線種 R=100m
管 径 φ350
土 質 シルト質粘土 N≤5
土被り 6.6~10.3m
道路幅員 5.0m(住宅地)
現場条件
・制約条件多い住宅地
・土被り深く埋設管輻輳
・流木に遭遇
泥水プラントを30m離れた歩道に設置し、地上配管にて対応。発進立坑内で東電管を吊防護しながらの施工であった。
標準型掘進機 ■埋設管が輻輳する国道で220m 千葉県内
推進延長 L=220.85m
曲線種 R=150m
管 径 φ300
土 質 砂質粘土 N=2~5
土被り 4.9~6.0m
道路幅員 18.0m
現場条件
・国道歩道部における推進
・到達手前にJSG改良部有
・埋設管が輻輳
国道6号歩道部での推進工事。当初、2スパンで計画されたが、埋設物が輻輳し立坑設置が定まらず、
1スパンの長距離推進に変更となった。既設到達人孔手前にはJSG改良体があり、予めφ500の鋼管推進を行い、その鋼管内に到達させた。
また、埋設管も輻輳しており、推進精度が求められる工事であった。
標準型掘進機 ■ 工事渋滞対策が検討された143m(軟弱地盤 N=1)千葉県内
推進延長 L=143.18m
曲線種 R=60m、60m
管 径 φ300
土 質 シルト質細砂 N=1
土被り 4.0~4.4m
道路幅員 6.0m
現場条件
・軟弱地盤
・駅前メイン通りで渋滞する道路
駅前通りが渋滞するため、脇道から発信しメイン道路に出て推進し、
到達も脇道の既設人孔(2号)にS字カーブ(60mR×2箇所)の曲線推進で到達させ、
先導体は鉄蓋から回収した。土質はN値1の軟弱地盤であり先導体の自沈が懸念されたが、
ベル工法の先導体は長いため自沈しにくく軟弱地盤でのS字曲線も含めて、工法の特性を活かせられた工事であった。
標準型掘進機 ■ 交通量の多い周辺環境で254m(軟弱地盤 N=0~1) 埼玉県内
推進延長 L=254.94m
曲線種 R=100m、200m、200m
管 径 φ300
土 質 砂混じりシルト N=0~1
土被り 4.8~3.8m
道路幅員 5.5m
現場条件
・工場が立ち並ぶ交通量が多い道路
・軟弱地盤
道路幅員5.5mで埋設管が輻輳し、且つ、工事等が立ち並ぶ交通量が多い周辺環境であった。
地盤はN値0~1の軟弱地盤であったが、地盤改良が困難な施工条件であった。
長距離曲線推進が必要とされ軟弱地盤での実績が多いベル工法が採用された。
先導体の自沈が懸念されたが、地盤改良なしで、曲線3箇所を含む255mを推力10t弱で無事到達させた。
標準型掘進機 ■ 細砂地盤で194m 和歌山県内
推進延長 L=194.41m
曲線種 R=180m,60m,250m,300m
管 径 φ300
土 質 細砂(94.3%) N=10
土被り 4.8~5.8m
道路幅員 3.0~5.0m(住宅地)
現場条件
・大部分が砂分の細砂層
第1曲線部で残置ケーシングに遭遇したので、引戻しての迂回推進で回避し、当初の通過立坑を通し、
既設2号人孔に到達させ鉄蓋からの先導体回収で対応した。細砂層における塩ビ管の優位性(周面摩擦が小さい)で、低推力で安定した推進ができた。
標準型掘進機 ■ 国道歩道部 貝殻層に遭遇した複数曲線(N=6~9) 千葉県内
推進延長 L=210.16m
曲線種 R=100m×2,200m×2
管 径 φ300
土 質 貝殻混り細砂 N=6~9
土被り 6.1~6.7m
道路幅員 国道16号歩道部約2.0~3.0m
現場条件
・国道歩道部における推進
・想定外の多量の貝殻に遭遇
国道16号歩道部での推進工事。推進開始から約34mで貝殻層に遭遇し、47m地点で多量の貝殻により掘進機が閉塞し推進不能となった。
協議の結果、推進器を引き戻し貝殻対応機に変更し再掘進を行った。貝殻層は170m地点まで出現したが、貝殻での閉塞に留意しながら慎重に掘進し無事に到達できた。
(貝殻対応機については協会にお問い合わせください。)
礫対応型掘進機 ■ 砂礫層で213m 岩手県内
推進延長 L=213.41m
曲線種 R=80m、60m、120m
管 径 φ300
土 質 砂礫土(最大190mm礫率21.7%)
一軸圧縮強度55MN/m
土被り 3.7~4.2m
道路幅員 3.7m、水路(1.8*2.0m)並走
現場条件
・山の直下で地下水が多い
・砂礫層と粘性土の互層
全線1,042mのうち、1スパン213.41mの長距離推進。
当初設計では最大礫径50mm以内の砂礫層の想定であったが、190mmの礫が12個/m出現した。
想定より礫径が大きかったため縦断勾配を確保すすることが困難になり、掘進機や面盤の改良を行い対応した。
また、途中、粘性土を含む互層地盤を通過したが、推力22t以内で到達した。